図1. 炭素繊維の応力指標チャート
炭素繊維は炭素含有量が90%以上の無機ポリマー繊維の一種で、その強度は鋼鉄の10倍以上に達します。
図に示すように、X軸は引張弾性率の大きさ、Y軸は引張強度です。
引張強度とは、材料が耐えられる最大の引張力のことで、引張強度が大きいほど、例えば東レT1100炭素繊維の最大引張強度は6600MPa(1平方メートルあたり百万ニュートン)に達します。
引張弾性率とは、材料が耐えられる最大の圧力を指し、引張弾性率が高いほど、材料の変形量は小さくなります。引張弾性率が大きいほど引張強度は大きくなりますが、その分強度は小さくなる可能性があるため、これらの材料に関しては、実際の状況に合わせて、それぞれのニーズに合ったものを選択する必要があります。
投稿日時: 2019年3月25日